上野で開催されていたモネ展に1人で行ってきた。
やっぱりモネはいいなぁ。
私、旅行した国の中で最もスイスが好きなんだけど、モネの絵を見て、あぁ、私は水に映る風景が好きなんだ、と改めて気づいた。
そして、感じたのは、モネの心の底から描きたいんだという情熱でした。
サロンで落選してもグループで個展を開いたり、奥様、長男が早くに亡くなってもヨーロッパ中を周り描きたい場所を探したり、
描く角度、集中して描ける環境のために、船の上にアトリエを作ったり、
同じ場所から、違う季節、時間帯の絵もたくさん描き、"光"を表現しようとし続けたら、
晩年、亡くなる87歳まで描き続けたり、
そんなことを感じて、学んで、私がどうしてモネの作品が好きなのか、更にわかった気がしました。
そして、いくつもあるモネの作品の中で、自分が足を止めて見入ってしまう作品には必ず水に映る綺麗な景色がありました。
晩年に描いた睡蓮。
86歳まで生きたと知り、意外と長生きしたんだなぁと知りました。
そして、書きかけと思われる絵がモネ展の最後にあって、描かずにはいられないモネの絵への愛を感じました。
そして、思ったのは、描きながら刻一刻と風景は変化していくのに、一瞬を絵に描くって、記憶を辿って描いていくんだろうか、ということ。
静物を描くのとは違って、モネは風景画が多い。
それも、朝日だったり、夕日だったり、霧だったり。
その光を示す加減に生涯力を注いだのだろう。
そして、モネの生きた時代は、写真(カメラ)が出てきた時代、そして鉄道が走り始める時代だった。
連作はカメラへの抵抗だったのか、
そして、綺麗(で住むのが安い?)な場所を求めてヨーロッパを転々とできたのも鉄道の普及が寄与しているんだなぁ。
私、死ぬ間際まで心の底から情熱を持って生きられる気がしないなぁ。
特に裕福ではなかった彼だけど、彼の人生が少し羨ましくも感じました。
私も、人生を送りたいな、見つけなきゃぁ、動かなきゃぁ。
それでは、またねん。